くやし涙のその先に…
以前、こんなことがありました。検定試験問題用紙を返却後、どうしても答え合わせをして欲しいとお願いされ、
結果、数点足りず、その場で泣き崩れたMさん。
私はこの時、Mさんの本音を聞き、思わず涙してしまいました。
もちろんこの検定のために、本当によく努力し、苦手な科目であるにも
かかわらず、今までにない頑張りをみせてくれました。それは、私も驚くほどに。
しかし、Mさんの悔しさはそれだけではなかったのです。
Mさんにはお兄さんがおり、そのお兄さんは、今まで検定や試験には不合格になったことがありません。
それに対し、自分は何をしても劣っていると感じている言うのです。そのため、いつも
親をガッカリさせてしまっている、自分にはいいところはない、親に褒めてほしかったんだ、と。
大人になった私でも、親に認めてもらいたいという気持ちは正直あります。
子供にとって、その気持ちは尚更強いでしょう。
私は、Mさんのご両親のことはよく存じ上げているので、親が子どもを思う気持ちを代弁させてもらいました。
悔しくて泣く。それは一生懸命取り組んだ証拠です。頑張っていなかったら、悔しさもないでしょう。
この頑張りは、必ずMさんの力になるでしょう。そして、親は子どもの成長を見ているものです。
今後も、Mさんや来てくれている生徒さんの力になれるよう、努力し続けていきたいと感じました。
2023年11月12日 09:34
